フリーランスにとって、営業活動は生命線です。
どれだけスキルがあっても、仕事がなければ収入にはならないため、最も注力すべき活動の1つと言えます。
営業のやり方にはいくつかありますが、手っ取り早く始められておすすめなのが「フォーム営業」です。
今回は、実際にフォーム営業を活用して仕事を獲得した経験をもとに、フォーム営業の始め方や成功するためのコツを紹介します。
フォーム営業の始め方が分からないと悩んでいる方、フォーム営業から案件が獲得できないと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください!

こんにちは!フリーランスWebコーダーのRyoと申します。
今回は、実際に試行錯誤しながら400件近くフォーム営業にトライし、実際に複数の案件(受注:4件、パートナー登録:10社前後)を受注することができた私が、フォーム営業から仕事を獲得するコツを解説します。
フォーム営業とは?


フォーム営業とは、企業の公式サイトに設置されたお問い合わせフォームを通じて営業活動を行う手法です。
フォーム営業では全く面識のない相手にアプローチできるため、新規顧客開拓の手法として人気を集めています。
よく似た営業手法にメール営業がありますが、メール営業と比べてフォーム営業ではスパムメールに振り分けられたりすることが少ないため、フォーム営業の返信率は高い傾向にあります。
フォーム営業の開封率・返信率
- 返信率:1〜3%
メール営業の開封率・返信率
- 返信率:0.1〜1%
ある程度実績を積んだフリーランスならフォーム営業がおすすめフォーム
フォーム営業は、ある程度実績を積んだフリーランスにおすすめです。
その理由は、フリーランスが企業に直接営業をかける場合、実績やスキルが非常に重視されるからです。
正社員採用であれば、企業は「ポテンシャル採用」という形で未経験者を育成するケースもありますが、フリーランスの場合は即戦力としての実績やスキルが求められるため、何らかの成果物や実績を提示できることが重要になります。
営業文面がどれだけ素晴らしくても、全く実績がない場合は、平均以上の返信率が期待できないため、フォーム営業にトライする前に、まずはクラウドソーシングや小規模な案件で経験を積み、実績を作ることに注力した方が良いかもしれません。
フリーランスがフォーム営業を始める手順・方法


フリーランスが効率的にフォーム営業を始めるには、以下の手順がおすすめです。
- STEP. 1:営業リストを作成する
- STEP. 2:営業文面を作成する
- STEP. 3:リストの上から1社づつメールを書いていく
STEP. 1:営業リストを作成する
まずは、営業リストを作成しましょう。
営業リストの作成には逐一Googleで検索し、出てきた企業情報をリスト化していっても良いですが、おすすめはポータルサイトなどで企業情報を収集する方法です。
例えば、Web制作会社にフォーム営業をしたい場合、「Web制作会社 検索サイト」と検索すれば、ポータルサイトが上位に複数表示されるので、そこから地域や特徴で絞り込み検索をかけ、ターゲットとなる企業情報をまとめていくと効率よくリスト化することができます。
また、予算がある方であれば、営業リスト作成ツールや法人営業リストを販売している名簿業者などが存在するため、これらを利用することを検討しても良いかもしれません。
STEP. 2:営業文面を作成する
営業リストが作成できたら、次に営業文面を作成しましょう。
スキルや実績、価格といった部分は、使い回しできるような状態で準備しておくと便利です。
しかし、完全なるテンプレートメールだと、それだけで嫌がれることがあるので、営業先の情報をある程度リサーチした上で、企業情報や募集要項のどの部分に惹かれたか等を反映させるようにしましょう。



初めの頃は私も完全にテンプレート化して量をこなしていましたが、後から企業情報をリサーチし、自分なりに惹かれた点や、一社一社どのように関わりたいかなどを文面に反映させて営業を行った結果、手応えが良くなったように感じました。
STEP. 3:リストの上から1社づつメールを書いていく
営業文面ができたら、リストの上から1社づつフォーム営業を始めていきましょう。
1点注意しなければならないのは、「営業メールお断り」と明記されている企業には送信しないようにすることです。
こういった記載があるのにも関わらず、営業メールを送信してしまうと、迷惑行為と感じた顧客とトラブルになってしまうケースもあります。
また、通常のお問い合わせフォームと営業メール用のフォームが分けられている場合は、営業メール用のフォームから送信しましょう。
営業先への最大の配慮を忘れない心遣いが大切です。



すでに送信したところにはチェック印などを付けて、誤って2回3回と送ってしまわないよう対策しましょう。
フォーム営業から案件を獲得するためのコツ
以下では、実際にフォーム営業の過程で案件獲得につながったと手応えを感じたコツをいくつか紹介します。
- 営業先に合わせた営業文面を作成する
- 数をこなしながら質を上げていく
- 一度接点を持った企業には時間をおいてから連絡してみる
- 求人を出しているところに営業をかける
営業先に合わせた営業文面を作成する
1つ目は、営業先に合わせた営業文面を作成することです。
スキルや実績、価格といった内容に関しては使い回しできるような状態で準備しておくと楽ですが、内容の全てがテンプレート化されているような文面だと、それだけで担当者に内容を見てもらえない場合があります。
特に、実績のある会社であれば、毎日数多くの営業メールが届いていることが予想されるため、企業情報をリサーチし、相手に関心があることが伝わるようにパーソナライズされた営業文面を作成することがおすすめです。
数をこなしながら質を上げていく
2つ目は、数をこなしながら質を上げていくことです。
フォーム営業の返信率は1〜3%という世界です。そのため、質はもちろん大切ですが、量も大切です。
初めの頃は、質を重視しすぎて数を打つことを怠りがちですが、数をこなしながら質を上げていくという意識で進めていくことがおすすめです。
パートナー募集・求人を出しているところに優先して営業をかける
3つ目は、パートナー募集・求人を出しているところに優先して営業をかけるということです。
当然のことですが、現在進行形で人手を探しているところに営業をかけた方がより高い返信率が期待できます。
そのため、優先順位としてはパートナー募集や求人が出されている企業に率先して営業をしていった方が良い結果が得られます。
一度接点を持った企業には時間をおいてから連絡してみる
4つ目は、一度接点を持った企業には時間をおいてから連絡してみるということです。
ある程度フォーム営業を行い、面談の機会を得られた場合でも、そのまま何もアクションを起こさないと、一定期間が経過した後に相手に存在を忘れられてしまう可能性があります。
それだとせっかく接点を持ったのに、仮に企業側で外注したいというニーズが生じた場合に、自分の名前が上がってこないかもしれません。
そのため、面談が終わってしばらく時間が経ったら、適切なタイミングで再度連絡を取ってみて、状況の確認や新たなニーズがあるかどうかを尋ねてみるのがおすすめです。
まとめ
今回は、フリーランスがフォーム営業で案件を獲得する方法・コツを実際の経験をもとに解説しました。
営業先への最大の配慮を忘れず、魅力的な提案を続けることでお互いにマッチするパートナーに出会うことができます。
ある程度クラウドソーシングなどで実績を作った方は、新規顧客開拓の手段としてフォーム営業にチャレンジしてみて下さい。
今回は以上になります。最後までご覧頂き、ありがとうございました。